内的対話と外的対話

内的対話と外的対話

この記事では、他者とのやりとりに関する概念である外的対話と自分の中でのやりとりである内的対話について解説します。
Clock Icon2024.11.07

こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。

私たちが仕事上のコミュニケーションについて扱うとき、大抵は他者とのやりとりに関する部分にフォーカスした内容になります。一方で、相手に物事を伝える場合、実際にはその前段階があります。自分の中で考えをめぐらし、その結果をまとめることです。

この記事では、他者とのやりとりに関する概念である外的対話と自分の中でのやりとりである内的対話について解説します。

外的対話と内的対話

外的対話External Dialogue ) は、他者と行うコミュニケーションです、相手に自分の考えを伝えるプロセスです。相手との情報の共有や意見交換を通じて、共通理解や合意形成を図るために行われます。

内的対話Internal Dialogue )とは、自分の中で行う思考のプロセスです。意見や感情を自分自身で理解し、次の行動や考えを導きます。

内的対話でまとめた考えを外的対話で相手に伝えます。この2つをまたぐ考えた内容を相手に伝えるプロセスを思考の外化と呼びます。

思考の外化の注意点

情報の不足

情報の不足は、相手にとって必要な前提や背景を伝えずに伝えてしまうことで、相手が話の全体像を把握できなくなる状況です。自分では前提や背景を知っているため、つい省略してしまうことによって発生します。

情報の過多

情報の過多は、相手にとって不必要な情報や背景まで詳細に伝えてしまい、重要なポイントが埋もれて伝わりにくくなる状況です。相手にとって必要な情報を取捨選択するという発想が無かったり、相手にとって必要な情報と不要な情報の取捨選択になれていないことによって発生します。

影響の予測不足

影響の予測不足は、自分の発言が相手にどのように影響するかを十分に考慮せず、誤解や不安を生む発言をしてしまうことで、コミュニケーションが円滑に進まない状況です。自分が実現したい結果だけを考えていて、自分の発言が相手に与える影響を考えずに話していたり、希望的観測を元に本来ありえないような楽観的な予測を立ててしまっていたりするのが典型的な原因です。

外的対話の注意点への対策

情報の不足への対策

情報の不足への対策は、明示しないと伝わらない情報を判別し、伝えることです。

情報の過多への対策

情報の過多への対策は、相手にとって不必要な情報や背景をあえて伝えないことです。

影響の予測不足への対策

影響の予測不足への対策は、自分の言動が相手にどのような影響を与えるか考えることや、ふりかえりを通してその的中率を高めることです。

ポイント

内的対話と外的対話の双方の扱いになれてくると、自分だけではなく、相手にも同様のプロセスが存在することを想像しやすくなります。結果として、相手の表面的な発言以外も考え、必要な情報を引き出す質問をするのがうまくなります。

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